合理性を追求したら奇麗事(きれいごと)に行き着く

 

2025年2月6日より『セブ山』を株式会社にいたしました。

今後、「セブ山」は組織の名称になります!

あなたも「セブ山」になりませんか?

 

■どうして会社にしたの?

 

まず前提として、ヒモックマ生誕祭は去年(2024年)、全4回開催されました。

「ヒモックマ生誕祭」=ヒモックマのポップアップストアのタイトルです。

ヒモックマ生誕祭 inなんばマルイ
ヒモックマ生誕祭 inラフォーレ原宿
ヒモックマ生誕祭 in新宿マルイ本館
ヒモックマ生誕祭 in 福岡・天神

そして、そのすべてがしっかり黒字でした。かなり売り上げがよかったです。

ただ、ずっと不思議だったのは、「売り上げがよかった」こと自体は、別に嬉しくなかったんですよ。なぜかずっと、「ふーん、あっそ」という感じだったんです。

本来、嬉しいはずだし、そもそも僕はお金大好き人間なはずなのに。

それなのに、「売り上げがよかった」こと自体はどこか他人事だったわけです。

誤解が無いように補足しておくと、たくさんのお客さんが来てくれたことは、毎回泣きそうになるほど嬉しかったです。

自分がつくった世界をお客さんが楽しんでくださっている姿を見ていたら「もしかして、こんな気持ちだったのかな?」とウォルト・ディズニーの1兆分の一の気持ちがわかった気になるくらい毎回、多幸感に包まれています。(キャラクターの方向性は真逆だけど)

 

 

だから、ずっと不思議だったんです。「たくさんのお客さんが来てくれたこと」は嬉しい。でも「売り上げが良い」はべつに嬉しくない。なぜ???

で、この謎をず~っと考えていて、ようやくある仮説に辿り着きました。

ここから本題です。

おそらく僕はヒモックマ生誕祭の売上金を『お客さんから一時的に預かっているお金』と認識しているみたいだぞ、と。

つまり、「自分のものではない」から、別にいくら売り上げようが、ふーんという感覚だったんだと思います。だって、自分のものじゃないなら、100万円でも1000億兆万円でも、べつに関係ないですよね。

いや、会計上は「自分のお金」ではあるんですよ。僕がそこから税金を納めないといけないし。でも、そういうことじゃなくて。

そもそも、ヒモックマのぬいぐるみやグッズを買ってくださっているお客さまは何にお金を支払ってくれていると思いますか?

おそらく、Tシャツやコンドームなど、「そのもの自体の機能」にお金を払っているわけではないと思うんですよ。だって、もっと高性能なTシャツや、もっとうすうすなコンドームが他に売っているわけですから。

機能じゃなくて「ヒモックマのグッズ」に対して、「これ面白い!」「これ可愛い!」と思って買っていってくださっていますよねきっと。

つまり、「面白いものを作ってくれてありがとう」「可愛いものを作ってくれてありがとう」という気持ちの具現化として支払われている、と僕は知覚しているわけです。

で、その「ありがとう」に対する僕のアンサーとしては「いえいえ!こちらこそありがとうございます!僕が作ったものを面白いと思ってくれてありがとう!可愛いと思ってくれてありがとう!」なわけです。

では、この「こちらこそありがとう」を僕はどうやってお客さんに“具現化して”お返しすればいいでしょうか?

僕が選べる選択肢はひとつしかなくて、『もっと面白いものを作る・もっと可愛いものを作る』しかないんですよ。

その「もっと面白いもの/可愛いものを作る」ために、一時的にお客さんから預かっている軍資金だから、『自分のものではない』という感覚なわけです。

お客さん自身はそこまで深く考えていないかもしれませんが、大事な大事なお金を投じてくれている以上、それは「この人に預けておいたら、きっとまた面白いものを作ってくれるはずだ」と無意識に投票してくれているんだと僕は考えています。

つまり、この預かっているお金(ヒモックマ生誕祭の売上金)は、「もっと面白いものをつくるために使うお金」なのであって、僕がいい部屋に住んで、いい車に乗って、いい服を着て、いいメシを食うためのお金では決してない。

それでは実際に、ヒモックマ生誕祭の売上を、今後どんどんもっと面白い世界を見せるために、使ったらどうなるでしょうか?

グッズを作った→好評でたくさん売れた→そのお金でまた新しいグッズを作った→好評でたくさん売れた→そのお金でまた…っていうサイクルを繰り返していくことになります。

 

 

これはただ繰り返すだけではなくて、繰り返すことによって「預けてもらっているお金がどんどん増えていく」ということが起こります。

軍資金が増えると、作れるグッズがどんどん増えて、バリエーションや展開もどんどん広がって、イベント規模もどんどん大きくなっていって、協力してくれる仲間もどんどん増えていくわけです。

途中で私利私欲に使って減らすんじゃなくて、お客さんにお返ししようと思って動く方が、結果的に「楽しさの総量」が増幅しているわけですよ。

僕の楽しさも、お客さんの楽しさも。

奇麗事を言っているように聞こえていたら、すみません。でも、冷静によく読んでみてください。

むしろ奇麗事とか夢とか理想とか、そういったものを一切排除した、めちゃくちゃ合理的な考え方をずっとしていると僕は考えています。

 

 

以上が「会社にした理由」なのですが、“会社”というものに持つイメージも人それぞれなので、もう少し補足しておきます。

僕は、会社というものは「巨大ロボ」だと思っています。

同じ動きをするにしても、個人でやるより法人でやった方が、スピードも規模も変わってくるからです。まるで、巨大ロボに乗っているかのように。

そして、前述したサイクル(グッズを作った→好評でたくさん売れた→そのお金でまた…っていうサイクル)を、より大きなスパイラルにしたくて、会社にしました!

これからも「こいつに課金したら、どんなものを見せてくれるんだろう?どんな世界に連れて行ってくれるんだろう?」と思ってもらえるようなスタンプ、エフェクト、グッズ、オリジナルソング、あるいはそれ以外のまだ見たことのないもの、を作り続けますので、スピードアップしたセブ山をよろしくお願い致します。

 

 

不祥事に先手を打っておこう

 

さて、『セブ山』を株式会社にしたのはいいものの、セブ山のことだから絶対にいつか不祥事を起こしそうですよね?

そこで、先に「第三者委員会」を立ち上げておくことにしました!

セブ山の第三者委員会クラブ

どなた様でもお気軽にご加入いただけますので、ぜひ会社の動向を、第三者の立場で監視してくださいねッ★

それでは、会社になったセブ山を今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

代表取締役

セブ山

この記事を書いた人:セブ山